水虫屋

前の話を書いていてふと思い出したワードが検索に引っかからなかったので
覚書しとこう。

以前読んだ薬の雑誌に、中国の古い文献に記載された水虫治療法の記事があった。
かつて中国には「水虫屋」という職業があり
商売道具の刀剣(!)で水虫患者の足裏の皮を薄く削(そ)いだという。
怖いうえに痛いような、くすぐったいような感触のこの施術で結構治ったらしく
中には上記の感触をまた味わいたいと、ワザと何度も再発させた猛者もいたらしい。

水虫は角質に巣食う。住処を取り除くという意味で
「水虫屋」の怖い施術は(怪我をする可能性は脇に置いておいて)合理的といえる。
ただしこの手法は、水虫でも皮膚が厚くなる角質増殖型だから可能なのであって
趾間型(指の股が痒い)や小水疱型(水疱ができて痒い)は皮膚が薄い部位で
そもそも最初から皮膚が裂けたり水疱潰れたりで削げない。無理。
当時、自分は後者二つの水虫に悩まされていたので『完治』という言葉を
羨ましく思いながら読んだ。

前後するが子供の頃、親が健康食品の勉強で購入した書籍をよく読んでいて
九州の山寺で作られる無塩梅酢を足に浸すと水虫が治るというのがあった。
今思えば興味を持った人に商材を買わせる類の本だったのだろう。
その後水虫になり、店頭で無塩梅酢なるものを見ることも聞く事もなく
市販の水虫薬を付けていた。薬を使う間は治るんだよね。胞子強い。

「水虫屋」を読んで数年後の冬。
放置していた踵のひび割れがひどくなり、肉に達した。
時々入浴時に軽石で擦っていたが痛いとさすがに使えない。
思い余って水虫屋の真似をしたら痛みも軽くなり、治りが早かった。
白くひび割れた踵表面を削ぐように、アーミーナイフのハサミで薄く切る。
クラシック(左)は小さくて使い勝手がいいです。P_20170522_174749_vHDR_On
切った下から出てくる皮膚は割れておらず、きれいだった。
ひと月もするとまた厚みが出て乾き割れてくるのだが、予防のため続けた。
が、切った表面は荒い木彫りの様で、切れない薄い部位は白く乾燥したまま、
結果として一目で「割れてはいないがキレイとは言い難い」足裏状態が続く。
水虫が原因ではない「角質肥厚」も、それらを削いできれいに仕上げるのも
水虫屋の治療の範疇だったのかもしれない。

さらに数年後。
木酢液に足を浸し続けたら古い角質がごっそり取れた、という宣伝記事を
ネットで目にする。その時、無塩梅酢と水虫屋と木酢液が結びついた。
これなら足の皮が薄いところでも痛み無く「住処」を取り除けるのでは?
その年以降、水虫は鳴りを潜めている。
踵のひび割れがきれいに治るのは湿潤療法を知る、もう数年先の

広告

rightnen について

CRACKER(・x・)RIGHTNEN MacからThinkPadに転んだ背教徒。 腹八分目零時消灯 http://twitter.com/#!/RIGHTNEN
カテゴリー: 健康 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中