ルアナという選択

ランドールはアメリカ最古最長の歴史を持つカスタムナイフメーカーだが
実はもう一つ、ほぼおなじ歴史を持つカスタムナイフメーカーが有る。
RUANA BONNER MONTANA2016-09-23 19.30.32
ルアナ・ナイフ。日本ではあまり有名ではない。何故だろう?

カスタムナイフは職人の手による精密さ・美しさが信条というのが一般的認識だが
ルアナのそれは開拓時代の頃の粗野な手作り感に満ちている。無骨というか。2016-07-25 21.48.32
それを味と見るかどうか。日本での認知度も評価もコレに起因している気がする。

初代ルアナが軍に所属していた時、同じ部隊のネイティブ・インディアンに
「支給されたナイフでは厳寒時期に半分凍った馬革をスキニングできない。
使えるナイフを作ってくれ」と要望があり、数日で作ったのが最初のルアナナイフだ。
このナイフを創りだした時代と場所は、手に入るもので間に合わせるしか無く、
そこにルアナの創意工夫を、面白さや良さを感じる。
ハードに使うために必要な細工は徹底するが、そうでないところはとことん省く。
無骨の理由であろう。

ブレードはスプリング鋼、らしい。最初はフォード車の板バネだったそうだ。
時代ごとに鋼材が変わったので、
手元のナイフに関しても正直わからない。
ハンドルはアルミニウムを鋳造(ちゅうぞう/溶かした金属を型に流す)したものに
ドブテイル(Dovetail:アリ溝)を施し、スタッグ(鹿の角)をはめている。2016-09-23 19.33.36
修理で戻ってきたナイフにスタッグ四隅の欠損が多く、唯一改良された箇所だ。
通常処理のものと比べると分かりやすい。2016-09-23 19.35.02
アルミを安っぽいと見る向きもあるが、軽くてブラス(真鍮)のように錆やすくない。
鋳造でブレードと一体になり頑丈。金属臭もない。極めて実用的な構成である。2016-07-25 21.56.22
ハンドルは仏ライヨールナイフのように横幅があり親指を乗せやすく、持ち良い。2016-07-25 21.59.382016-07-25 21.59.58

ミレニアム前後はは3~4万と手頃だったのが
現在のネット販売では倍近い値が付いている。米国オークションサイトでの
オールド・ルアナ(初代ルアナ作)に至ってはちょっと手が出ない。

初代亡き後は義理の息子達が後を継ぎ、製作している。

現代のは古いものより細部までシャープな出来栄えだ。2016-09-23 19.36.25
もっとも初代のは古いせいもあるが、とぼけた味が魅力なので比べちゃいけない。

この波打ったサイン。あと、下の線は何だろう。2016-07-25 21.48.46
元はこうらしいが手持ちのは崩れすぎてw。ルアナマーク
鋼材の違いや個体差もあるだろうから断言できないが
手持ちのオールド・ルアナは現代のより研ぎやすくて切れ味も良いと感じる。
現代のはやや硬め。その分、刃持ちが良い、かも?
もっともオールドを使う事が多いので当てにはならないか。
切ってて気持ちいいんだよね。2016-09-23 19.37.15

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CRACKER(・x・)RIGHTNEN MacからThinkPadに転んだ背教徒。 腹八分目零時消灯 http://twitter.com/#!/RIGHTNEN
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