ランドールM18改造記その1

映画「ランボー2」公開の翌年だったか。
今は無きナイフマガジンが創刊された。特集記事はサバイバルナイフ。
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画像の左中段、地味なのが一本あるのがお分かりいただけるだろうか。2015-03-25 19.38.27
他のモデルと比べて起伏が少なく、全体のフォルムはおとなしめ。
セレーション(ノコギリ刃)は目が小さく、見栄えはしない。

とは言え、有名なランボーナイフのセレーションでジェラルミンアルミが切れそうかというと
(元々墜落したヘリのパイロットが機体に閉じ込められた時に使うもの)
マッチョな白人でも、かなり無理っぽいのは素人目にも明らかだろう。
しかも視覚効果を高める(目立つようにする)ため二列に。
2015-03-25 19.38.52抵抗大きそう。

他のナイフもジェラルミンアルミ切断に関して似たような残念さを漂わせる中RIMG0024
本当に金属が切れると思えたのは地味な一本だけであった。

これがセレーションと中空ハンドルの2つを兼ね備えたサバイバルナイフの始祖
ランドールM18アタックサバイバルである。(片方だけというなら以前から存在した)
RIMG0016
他のサバイバルナイフはいずれもM18以後に作られたもの。影響の大きさが伺える。

ここでM18を作ったランドール社についてざっくり説明しておく。
 ・ 創業1937年、カスタムナイフにおいて米ナイフ業界でも屈指の古株
 ・ 企業だが、未だに職人が鍛造(皆がイメージする昔の鍛冶屋のアレ)で手作り
 ・ 人気がありすぎて注文しても数年待ちはザラ
 ・ 人気がありすぎてオークションの値下がりは期待できない
 ・ 創業以来、錆びやすくても鋭い切れ味の炭素鋼一筋
 ・ 海用にとステンレスも採用したがこれも鍛造

齋藤令介氏は狩猟で羆を相手にして銃が使えなくなった時のためにM18を携帯するという。
「ランドールは同じ鋼材を使い続け、何十年もフィードバックされた実績がある」
「曲がることはあっても折れたことがない。これなら信頼できる」
戦国時代、戦の後で曲がった刀の修理が多い鍛冶屋と修理の依頼がまったくない鍛冶屋の刀
あなたが戦に行くならどちらを使う?の話に通じるものがあって面白い。

炭素鋼は錆びやすい。齋藤氏のM18は錆止め処理(ガンブルー)が施してある。2015-03-25 21.09.06
表面だけにとどまる黒サビを人工的に施すことで
内部まで浸透しボロボロにする赤サビを防ぐためだ。

とはいえ写真を初めて見た時は汚い色合いとしか思ってなかった。
ランドールオーナーとしてこまめの手入れで銀色に輝かせてナンボではないか、と。
しかし中古で手に入れた他のランドールの、錆びた跡がえぐれているのを実際に見たのと
玉ねぎを切った後、ブレードの青黒い変色を体験するとちょっと考えが変わった。
特に後者は硫化水素による、ガンブルーそのものなのだが
どうせ料理や他の事象でまだらに変色するなら全部を綺麗に錆びさせたいわけさ。

M18は料理向きではないし、料理に使う予定もないが齋藤氏の話には憧れている。
次回、錆止め処理をします。

(2016.4.18 斜体部追記)

その1
その2
その3
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